「ヨーロッパエコロジー・緑の党」躍進でフランスに脱原発旋風は起きるか

国末憲人
執筆者:国末憲人 2011年10月27日
エリア: ヨーロッパ
脱原発を訴えるエヴァ・ジョリー候補(c)AFP=時事
脱原発を訴えるエヴァ・ジョリー候補(c)AFP=時事

 電源の8割近くを原子力に頼るフランスで、2012年春の大統領選は、原発の是非が初めて議論の対象となる選挙になりそうだ。それは、福島第一原発事故で安全性への関心が高まっているからだけではない。この国で長年泡沫扱いされてきた「緑の党」が、欧州統合推進勢力と合体して影響力を持ってきているからでもある。これらの勢力に多い脱原発派が大統領選のキャスティングボートを握る展開も、あり得ないわけではない。  10月22日、来日したフランスの政党「ヨーロッパエコロジー・緑の党」(EELV)の大統領候補エヴァ・ジョリー(67)が東京で記者会見を開いた。「私は、脱原発を訴える唯一の仏大統領候補です」と自己紹介し、20年後に原発を全廃する、との抱負を述べた。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員を経て、現在はGLOBE編集長、青山学院大学仏文科非常勤講師。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など。
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