茶会党重鎮「デミント議員」辞職の衝撃

足立正彦
執筆者:足立正彦 2012年12月7日
エリア: 北米

 南部のサウスカロライナ州選出で、上院共和党の財政保守派の代表格であるジム・デミント上院議員が年内で議員辞職するとの報道が今日突然飛び込んできた。デミント上院議員は6日午前9時(米国東部時間)にミッチ・マコーネル共和党上院院内総務(ケンタッキー州)に電話で議員辞職の意向を伝えるとともに、同日午前中に自らの議員スタッフにも辞任の意向を伝えた。同僚の共和党上院議員らも議員辞職については事前に一切知らされておらず、虚を突かれた形で議員辞職の報に接している。デミント上院議員と同じサウスカロライナ州選出のリンゼイ・グラム上院議員も辞職表明の報を大きな驚きとともに受け止めたことを明らかにしており、議員辞職がいかに唐突であったかを物語っている。デミント上院議員は議員辞職後、ワシントンDCの保守系シンクタンクであるヘリテージ財団のエド・フルナー所長の後任に就任することが決まっている。

 デミント上院議員はサウスカロライナ州第4区選出の連邦下院議員を3期務めた後、2004年に同州選出の連邦上院議員選挙に当選し、2010年にも再選を果たした。2016年11月に改選期を迎えることになっていたが、任期を約4年残した形で議員辞職することとなった。デミント上院議員は以前に現在の任期を全うしたら3選を目指す意向はないことを明らかにしていたが、同議員は上院共和党の財政保守派を引き続き率いていく政治家と見られていたために、本日未明の米メディア各社のニュース速報に筆者も非常に驚かされた。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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