「先進国型」商品やサービス、インドに相次ぎ登場

執筆者:山田剛 2012年12月22日
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

  IT(情報技術)を駆使した最先端のサービスや高級品があるかと思えば、旧態依然の人海戦術やどうしても品質に難があるロースキルの工業製品が堂々と売られていたりするのが、まだら模様の発展を続けるインド消費市場の特徴でもある。それでも最近は、「先進国なら当たり前だがインドでは画期的なサービス」「なくても困らないが、あると便利なニッチ商品」などが続々と市場に投入され、好評を得るようになってきた。 インドの消費者もようやく、機能や品質、そしてデザインなどでモノやサービスを選ぶ時代の入り口に到達したようだ。

「ニッチ商品」の意外なヒット

  先進国型の商品導入例としては便座除菌スプレーやいびき防止剤などが挙げられる。除菌スプレー「エラボ」は、もともとヒンドスタン・ユニリーバやゴドレジ・コンシューマー・プロダクツなど日用品大手へのOEM(相手先ブランドでの供給)生産が主だったアジアン・エアロゾル社の製品。単なる清潔志向というよりも、非衛生的な便座の使用によって尿路感染症の罹患率が高いインドの女性の切実な期待に応えた商品と言える。「エラボ」は約150回使用できる75ミリリットル入りスプレーが99ルピー(約150円)と決して安くないが、年内に300万個を出荷予定というヒット商品になった。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
山田剛 日本経済研究センター主任研究員。1963年生れ。日本経済新聞社入社後、国際部、商品部などを経て、97年にバーレーン支局長兼テヘラン支局長、2004年にニューデリー支局長。08年から現職。中東・イスラム世界やインド・南アジアの経済・政治を専門とする。著書に『知識ゼロからのインド経済入門』(幻冬舎)などがある。
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順