北朝鮮ミサイル発射時の「駐米日本大使公邸パーティー」

春名幹男
執筆者:春名幹男 2012年12月23日
カテゴリ: 外交・安全保障
エリア: 北米 朝鮮半島

 12月12日の北朝鮮長距離ミサイル発射を米情報機関は全く予想できず、虚を突かれたことが明らかになった。

 

東アジア担当米政府高官も参加

 12日午前は米国東部時間では11日夜。実はその時、ワシントンの駐米大使公邸ではナショナルデーの大パーティーが開かれていた。多くの国はナショナルデーのレセプションを革命記念日などに行なうが、日本の場合は天皇誕生日で、クリスマス休日と重なるため、2週間ほど前倒しでやる在外公館が多い。広壮な米大使公邸では、着任したばかりの佐々江賢一郎大使を囲んで、にぎやかに宴が進行したに違いない。

 米外交誌フォーリン・ポリシーのブログによると、米高官の出席者には、ウェンディー・シャーマン国務次官(政治担当)、ジム・ズムワルト副次官補(前駐日公使)、シド・シーラー国家安全保障会議(NSC)東アジア担当部長、クリス・ジョンストン国防総省北東アジア部長、エイミー・シーライト国防長官上級顧問らがいた。

 午後7時49分(日本時間12日午前9時49分)の発射の情報が伝わり、米政府高官らは携帯端末ブラックベリーで知らされて、慌てて大使公邸を後にしたようだ。

 外務省の東京での発表によると、佐々江駐米大使とシャーマン国務次官は米東部時間11日21時55分(日本時間12日11時55分)から約10分間、電話で北朝鮮によるミサイル発射について会談した。恐らくシャーマン氏は国務省のオフィスに戻って、事態を確認したあと電話で話し合ったのだろう。

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執筆者プロフィール
春名幹男
春名幹男 1946年京都市生れ。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒業。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授を経て、現在、早稲田大学客員教授。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『スパイはなんでも知っている』(新潮社)などがある。
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