米外交の行方を決める「キーパーソンたちの去就」

執筆者:西村陽一 2004年12月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

イラク、イラン、北朝鮮……。外交や安保チームの顔ぶれは、大統領がどの問題に力点を置くかで変わってくる。二期目の「外交の要」は誰になるのか。[ワシントン発]第四十一代大統領ブッシュ氏の長男であるブッシュ大統領は、政治的にはまぎれもなく、第四十代故レーガン大統領の長男である。「レーガン主義は、冷戦とはソ連共産主義の圧制に対する自由と民主主義の崇高な戦いだ、と規定した。これは、ブッシュ大統領の対テロ戦へと引き継がれ、中東とイスラム世界に適用された」(ダグラス・ファイス国防次官)。しかし、二人を結ぶのはこうした系譜の話だけではない。一期目はイデオロギー色の濃い強硬方針ゆえに海外の猛反発を浴び、再選後の外交には角の取れた和解調が強まるという「レーガン・モデル」が、ブッシュ氏にもあてはまるか。大統領選の最中から盛んに論議されてきた点だ。「レーガン・モデル」に欠かせないのがゴルバチョフ・ソ連大統領の存在だった。「レーガンの変化は、ゴルバチョフに代表される世界の変化と表裏一体だった」。ブルッキングズ研究所のフィリップ・ゴードン主任研究員が語った。しかし、再選後のブッシュ大統領には、おのれの原則や世界観に修正を迫る「ゴルバチョフ」のような強烈な存在が見あたらない。アラファト後のパレスチナひとつとっても、それは言える。

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