進む「胡錦濤独裁」、しかし追いつめられる共産党

執筆者:藤田洋毅 2005年3月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: 中国・台湾

上海閥も太子党も“退治”した。難関といわれた軍すらも改革しつつある。しかし、中国共産党の危機は、そんなことでは払拭できない。 昨秋のある日、胡錦濤総書記を乗せた特別機が上海・虹橋空港に到着、上海市のトップである陳良宇・市党委員会書記(政治局員)がゲートに出迎えた。だが、胡の言葉に、陳の顔から血の気が引いた。「あなたには(上海訪問を)通知していません。今後、通知がない場合、迎えに出る必要はありません」。 中国の指導者が国内出張する際は、事前に党中央・国務院弁公庁が出張先の党委・政府と細かく打ち合わせし、最終的に指導者本人・秘書の同意を得て計画が決まる。訪問先の党委書記・省長らが空港や駅に出迎えるのは毛沢東以来の習慣だ。

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