40度に乾杯!

名越健郎
執筆者:名越健郎 2006年3月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア

 1月のロシアは記録的なマロース(寒波)に襲われ、首都モスクワでは最低気温氷点下30度前後の日々が1週間以上続いた。-30度では、寒いというより痛い感覚であり、重装備しても10分歩くのが限界だ。濡らしたタオルが数秒間で硬直してしまう。 世界の寒極とされる極東ロシアのサハ共和国では-60度を記録。温暖な南部でも氷点下20―30度となり、全土が凍土と化した。各地で凍死者が続出、水道管・ガス管の破裂、停電が相次ぎ、社会生活が混乱した。 イズベスチヤ紙によれば、1941年、79年に続き「100年に1度か2度しかない大寒波」という。厳冬の年は冷夏で、ドイツ軍が侵攻した41年6月に雪が降った記録がある。筆者の記憶では、ソ連邦が解体した91年も厳冬、冷夏だった。79年にはソ連軍によるアフガン侵攻があり、今年はロシア激動の1年になるのだろうか。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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