シラクに「十二年目の屈辱」を与えたフランス学生デモ

執筆者:アダム・セージ 2006年5月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

[パリ発]一九九四年――ジャック・シラクが大統領に選出される前の年、フランスは労働法改定に対する学生たちの抗議行動に席捲され、結局、政府は法案の撤回へと追い込まれた。 そして今春、来年にはシラク大統領の引退が予想される中で、フランスは再び、学生デモとストライキによる混乱に陥った。 相次ぐ大学や高校での篭城、数十万人規模に膨れ上がった抗議デモ、公共部門のスト。事態は、若者と警察との衝突にまで発展した。 今回の騒ぎの原因は九四年当時と同じ。柔軟性に欠けることで悪名高き雇用法の改革に政府が踏み切ろうとしたことだった。それが若年層の失業率の高さに起因している点も同じだ。事実、二十五歳未満の失業率は二二・八%と、全体失業率の二倍以上に達する。

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