「竹島近海緊迫」の裏で海上保安庁が必死に探った「糸口」

執筆者:山田吉彦 2006年6月号
エリア: 朝鮮半島 日本

 中国大陸で発生した低気圧が通過する春の日本海は荒れる。四月半ばの竹島海域では、高さ四メートルの荒波の上で、二十隻近い韓国海洋警察庁の巡視船が日本の海洋調査船を阻止すべく待機を命じられていた。 対する日本の海上保安庁海洋情報部所属の海洋調査船「明洋」と「海洋」は、四月十九日、鳥取県の境港沖に到着した。 事の発端は、韓国が六月にドイツで開かれる「海底地形名称に関する国際会議」に竹島海域の地名を韓国名で表記する提案を計画したことだ。日本としては、対抗上、早急に海底地形を調査する必要があり、今年一月に海上保安庁内で調査の実施が合意されていた。だが、誰がなぜ、この時期を選んで実施の指示を下したのかは今もって不明である。

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