米大統領選「ブッシュ氏」出馬検討で共和党内の波紋

足立正彦
執筆者:足立正彦 2014年12月25日
エリア: 北米

 1999年1月から2007年1月まで2期8年間フロリダ州知事として在任していたジェブ・ブッシュ氏が政治資金集めの受け皿となる政治活動委員会(PAC)を年明けにも設立する意向を示し、2016年大統領選に向け、共和党の候補指名獲得争いへの出馬を真剣に検討していることを12月16日に自らのフェイスブック上で明らかにした。ちょうど前日には南部のサウスカロライナ大学卒業式で演説を行っており、共和党の候補指名獲得争いの重要な「序盤州」の1つであるサウスカロライナ州入りしたこと自体でも、メディアから大きく注目された。ともあれ、これで父親のジョージ・H.W.ブッシュ(第41代)、兄のジョージ・W.ブッシュ(第43代)に次いで、一族から3人目の大統領(第45代)を目指す可能性が高まったわけだ。

 一方の民主党では、すでにジム・ジェブ元上院議員(ヴァージニア州選出)が候補指名獲得争いへの出馬検討を11月19日に明らかにしたが、ブッシュ氏の出馬検討により、今後共和、民主両党とも、いよいよ大統領選挙に向けた動きが本格化することになる。

 

混戦模様の共和党内レース

 次期大統領選は現職が出馬しない「オープン・シート」となるが、8年ぶりのホワイトハウス奪還を目指す共和党では、目下、保守派から穏健派まで多数の政治家が出馬を検討。その数はすでに2桁にまで達しつつあり、まさに混戦模様だ。たとえば、ランド・ポール(ケンタッキー州選出)、マルコ・ルビオ(フロリダ州選出)、テッド・クルーズ(テキサス州選出)といった上院議員や、リック・ペリー(テキサス)、ボビー・ジンダル(ルイジアナ)、クリス・クリスティ(ニュージャージー)、スコット・ウォーカー(ウィスコンシン)、ジョン・ケイシック(オハイオ)といった州知事らが出馬を検討していると見られている。他にも、過去に出馬経験のあるミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事、マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事、ポール・ライアン下院議員(ウィスコンシン州第1区選出)、リック・サントラム元上院議員(ペンシルベニア州選出)らの名前も挙がっている。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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