「政界のタイガー・ウッズ」の行く手

名越健郎
執筆者:名越健郎 2007年4月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 2008年11月の米大統領選に向け、有力候補が早々と出馬表明し、選挙戦が前倒しで盛り上がっている。民主党は女性のヒラリー・クリントン上院議員、黒人のオバマ上院議員、ヒスパニックのリチャードソン・ニューメキシコ州知事、共和党はイタリア系のジュリアーニ前ニューヨーク市長ら候補の顔ぶれもカラフルだ。 支持率20%台まで落ち込んだブッシュ大統領のレームダック(死に体)化が、選挙熱を煽る形になっている。 問 民主党が来年の党大会をコロラド州デンバーで開催すると発表したのに、共和党が沈黙を保つのはなぜか。 答 ブッシュ大統領が党大会を知って登場するのを恐れているからだ。 問 民主、共和の政治家が一斉に大統領選出馬を表明したのはなぜか。 答 ブッシュ大統領が大統領職の水準を下げたためだ。 ヒラリー・クリントン議員の出馬表明後、ニューヨーク州選出の上院議員を夫のクリントン前大統領に取り替える構想が浮上した。 クリントン氏がコメントした。「わたしもヒラリーを取り替えることを長年夢見てきた」 民主党の台風の目は、「政界のタイガー・ウッズ」ことオバマ上院議員(45)だ。父親はケニア人の黒人、母親は白人。両親はハワイで結婚したが、その後離婚し、母親の再婚相手のインドネシア人とともにジャカルタに住んだユニークな経歴も関心を集めた。

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執筆者プロフィール
名越健郎
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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