相次いだ民間参入で競争激化の航空業界 そして早くも再編が

執筆者:山多豪太 2007年6月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

「インドの民間航空は年率二〇%のペースで成長している。四年で二倍になると言うことだ」 超大型旅客機A380のデモ飛行のため訪印した欧州エアバスのジョン・リーヒー最高執行責任者(COO)は五月上旬、記者団に対してインド市場への並々ならぬ熱意を示した。同社の予測によると、インドでは今後二十年で、千百機・千五十億ドル相当の航空機需要が見込まれる。実際、二〇〇五年以降だけでも、国営エア・インディア(AI)がボーイング777など六十八機・七十一億ドルの大型購入契約を結ぶなど、発注数は三百機近くに達している。 一九九三年まではAIとインディアン航空(IA)の国営二社が独占していたインドの空には、規制緩和によって民間首位のジェットエアウェイズや格安航空最大手のエアデカンなど計十社が相次ぎ新規参入した。 だが、「国内線で五年の経験がないと国際線に進出できない」という政府のルールが、各社の海外展開を阻む。先行するジェットなどは東南アジアや英国便を就航させたが、高収益の湾岸アラブ路線などは今も国営二社の独占だ。二周年を迎えたキングフィッシャー航空のビジャイ・マリヤ会長は、政府に規制緩和を働きかける一方、米国子会社をインド路線に就航させる「逆上陸」方式も検討している。

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