ローマ市長ベルトローニが集める期待と不安

執筆者:シルヴィオ・ピエールサンティ 2007年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

[ローマ発]歴代のローマ皇帝は人心掌握のため、民衆に「パンと娯楽」を与えた。娯楽とはコロセウムでの剣闘士による殺し合いだ。しかし、現ローマ市長バルテル・ベルトローニは、ポール・マッカートニーらスターを招き、無料で野外コンサートを催した。古代ローマでは暴力と死の代名詞だったコロセウムを、全世界に「死刑廃止」を訴える象徴として甦らせたのだ。世界のどこかで死刑が中止され、延期されるたび、彼は喜びの証としてローマの中心に位置する築二千年の巨大競技場を一晩中ライトアップした。 一九五五年七月三日、ローマの中流家庭に生まれたベルトローニは、イタリア副首相を経て二〇〇一年からローマ市長の職にある。そして今、十月十四日に党大会を予定する新生・民主党の党首に彼が選出されるのは、ほぼ確実と見られている。

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