ロシア経済を食い漁る「シロビキ」の無限の欲望

執筆者:酒戸充 2008年6月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: ロシア

国家のカネは俺たちのカネ。治安機関出身の一群が貪欲にうごめく。果たして新大統領に対抗策はありや――。[モスクワ発]四月二十五日、福田康夫首相が日本の首相としては小泉純一郎氏による二〇〇六年のサンクトペテルブルク・サミット出席以来となるロシア訪問を果たした。翌日、ウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談を終えた首相が向かった先には、その後継者であるドミトリー・メドベージェフ氏が待っていた。 首相訪露の目的の一つが、七月の北海道洞爺湖サミットに参加するメドベージェフ氏との個人的な関係構築。モスクワ郊外にある「マインドルフ城」と呼ばれる大統領府迎賓館の応接間の古い暖炉を背に次期大統領と初対面した福田首相は、会談後、「和やかな雰囲気で率直に意見交換できた」と満足感を表明した。

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