園児の「上履き」が秘める日本の力――脱石油を目指すプラスチック 1

執筆者:船木春仁 2008年10月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 今、プラスチックは、わたしたちの生活に欠かせない素材だ。机の上を見回してもパソコンのキーボード、液晶ディスプレイの枠材や液晶の膜、携帯電話のボディーや基板に使われ、画面を見ている目にはプラスチック製のコンタクトレンズがはめられている。車に乗れば内装材だけでなくバンパーや燃料タンク、二枚のガラスに挟まれてガラスの飛散を防ぐプラスチックなど安全に係わる重要部分にも使われている。環境への影響で賛否両論はあるが、スーパーのレジ袋も正直、便利だ。 二〇世紀は石油の時代と言われ、それは石油を原料とするプラスチックの時代でもあった。新たなプラスチックの開発はやり尽くされたと言われながらも、さらに“新種”を開発する試みが続いている。化学メーカーを取材すれば、技術者達は、「この世に存在していなかった新素材を創るのが夢だ」と異口同音に語る。

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