「闇の制度」まで明文化させた官僚の大暴走

執筆者:白石均 2009年2月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

何が「官僚を使いこなす」だ。漢字も読めない麻生首相は官僚に使いこなされ、何でも丸呑み。天下りも「渡り」も膨張するばかりだ。 麻生政権は末期状態。そう判断した霞が関官僚は、いよいよ火事場泥棒のような動きを始めた。これまで「霞が関の闇の掟」と言われた天下りシステムを、表の世界に引っ張り上げ、正式に制度化しようとの暴挙に出たのだ。「霞が関のクーデター」(仙谷由人衆議院議員)との見方も、大げさとは思えない。 事の発端は、安倍内閣の置き土産とも言える天下り規制だ。二〇〇七年六月に成立した改正国家公務員法では、各省の人事当局が連綿と続けてきた天下り斡旋を禁止し、その機能は〇八年中に設置される官民人材交流センターが一元的に担うことになった。もっとも当初三年間は経過措置として、同じく〇八年中に設置される再就職等監視委員会の承認を得れば、各省斡旋が認められることになっていた。 その後、衆参ねじれ状態が生じ、国会同意人事となっていた監視委員会が、委員不在のまま設置期限を迎えざるを得なくなる。となると、各省斡旋の承認をすべき主体が不在に。自動的に三年間の暫定期間が消滅し、各省斡旋が直ちに全面禁止されるのではないか、という問題がでてきた。

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