一九九九年の派遣法改正で派遣が原則自由化されて以来、柔軟な労働力を求める企業と自由な働き方を求める個人のニーズによって、派遣業界は急拡大してきた。しかし昨年秋以降の急速な景気減速により、派遣社員の失業が急増。派遣という働き方自体が問われるようになった。製造業派遣・請負の業界団体である日本生産技能労務協会の清水唯雄会長に、派遣業界の現状と今後の課題について聞いた。――派遣業界の雇用状況は。清水 製造業派遣全体でピーク時には百万人が働いていたといわれるが、昨年十月以降、六―七割減った。事務派遣は二割減だから、製造業の急減産の影響は大きかった。底を打った感はあるが、まだまだ厳しい。
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