日本が直面する危機の本質は、「政治の危機」というよりも、「政治指導者危機」というべきものに他ならない。ポスト森をめぐっては多くの名前が挙がっているが、「不毛の選択」でしかない。今こそ、「政治指導者」について根本から考え直すべき時である。 政治が乱れると言葉が急速に力を失う。力を失うだけならいまに始まったことではないが、ここまで政治が堕落すると言葉がまったく異なる役割を担うことになる。詭弁、嘘。内閣不信任決議案を与党の結束で否決しておきながら、「不信任案否決は信任を意味しない」などという詭弁を弄する。
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