自然エネルギー 環境保全と経済成長を調和させる力

執筆者:水木楊 2001年3月号
エリア: 日本

 今年の夏、北海道の宗谷岬近く、浜頓別町に珍しい風車が生れる。風車の形が珍しいのではない。市民が出資して作る、初の風力発電所なのだ。会社名は「北海道市民風力発電」。二月十日、資本金二千五百万円で発足した。 風車の総工費は二億円。市民の出資分は自己資本に充当し、残りは銀行融資などでまかなう。補助金は一文も使ってはいない。発電量は年間二百六十万キロワット時。一キロワット時当たり十一円九十五銭で北海道電力に売電し、北電は出資者である市民九百世帯に電力を供給する。出資は一口五十万円。発足五年後あたりから二%の配当が可能になるという計算である。 市民風車の産婆役となったのは、株式会社「自然エネルギー・コム」代表の飯田哲也氏(四一)である。自然エネルギー・コムも若い会社で、昨年四月に資本金一千万円でスタートした。その名の示す通り、自然エネルギーの利用事業を市民の力で日本国中に起こそうという会社で、事業の企画・立案、調査、コンサルタントが主な業務内容だ。 飯田氏は第二号を北海道内に、第三号を千葉県内に作る計画を進めている。こちらの方は利用者だけではなく、風力発電の趣旨に賛成する出資者を一口十万円で全国から募るつもりである。

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