石原行革を支える人びと

執筆者:石山新平 2001年7月号
カテゴリ: 政治 金融
エリア: 日本

会計士を参謀につけた政策新人類。だが、「改革」はパンドラの箱を開けることになるだけに…… 小泉内閣が掲げる「聖域なき構造改革」。国民の圧倒的な支持率を維持できるかどうかは、今後、言葉ではない具体的な成果を示せるかどうかにかかってくる。だが、道路特定財源や公共事業の全面見直しとなると、道路族や建設族を抱える橋本派との全面対決は必至だ。 そんな中で「特殊法人の抜本的見直し」が華々しい成果を上げ得るテーマとして浮上してきた。実行に移すのは言うまでもなく石原伸晃・行革担当大臣。石原行革の成否が小泉内閣の命運を左右する、と言っても過言ではない。「現金主義の会計に代えて発生主義の会計、つまり民間並みの会計基準を導入することが大事なんです」――。大臣就任後、石原氏はテレビ番組「サンデープロジェクト」でこう熱弁を振るった。出演者のほとんどがちんぷんかんぷんだったこの「発生主義」という言葉こそ、実は石原行革の最も強力な武器であることは知られていない。会計を風土一変の武器に 会計基準は単なる決算書を作るうえでの決まりごとではなく、競争のルール。その刷新が旧来型の風土や行動を一変させることは、企業の会計基準で証明済みだ。頑強と思われてきた株式持ち合いが崩れつつあるのも、時価会計の導入がきっかけだった。特殊法人や政府の会計に適用される基準、つまり公会計基準の整備こそ、非効率な政府部門の風土を一変させる力を持ち得る。

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