【インタビュー】ジョン・バンズハーフ(弁護士 ジョージ・ワシントン大学教授) 「肥満」と闘う弁護士 その標的はファストフード産業

執筆者:フォーサイト編集部 2002年9月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス
エリア: 北米

35年前、たった1人でたばこ訴訟を始めた弁護士が、再び巨大産業を敵にまわしている。肥満の社会的コストを負担すべきは、いったい誰なのか? 肥満は誰の責任か――ファストフード産業を相手取った訴訟をきっかけに、全米で熱い論争が起きている。一九六七年、たった一人で、たばこ産業を相手に裁判を起こし、たばこのテレビコマーシャルを禁じ、飛行機などの禁煙化に成功した弁護士のジョン・バンズハーフ・ジョージ・ワシントン大学教授が、今度は全米で社会問題となりつつある「肥満」と闘うために法的措置を取り始めたのだ。バンズハーフ教授の意図とは何か、外食産業に肥満の責任を取らせることは可能なのか、聞いてみた。米国人の食事の四割が外食――なぜ肥満が社会問題なのですか。バンズハーフ アメリカ人の健康問題を統括する米公衆衛生局のデイビッド・サッチャー前長官によれば、全米で毎年三十万人が肥満を原因として死亡し、医療費など肥満の社会的コストは年間千百七十億ドル(約十四兆円)にのぼっている。成人の六一%、子どもの一三%が太りすぎで、糖尿病の子どもが激増している。 何より問題なのは、こうした社会的コストを負担させられているのが肥満でない人たちだということです。太っていようといまいと健康保険料は同じでしょう? これは不公平だと思うのです。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
フォーサイト編集部 フォーサイト編集部です。電子書籍元年とも言われるメディアの激変期に、ウェブメディアとしてスタートすることになりました。 ウェブの世界には、速報性、双方向性など、紙媒体とは違った可能性があり、技術革新とともにその可能性はさらに広がっていくでしょう。 会員の皆様のご意見をお聞きし、お力をお借りしながら、新しいメディアの形を模索していきたいと考えております。 ご意見・ご要望は「お問い合わせフォーム」や編集部ブログ、Twitterなどで常に受け付けております。 お気軽に声をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
価値あるバックナンバー
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順