「人口爆発」の時代に突入するアフリカ

白戸圭一
執筆者:白戸圭一 2015年8月13日
エリア: アフリカ

 7月に仕事でウガンダへ行ってきた。東アフリカの経済拠点国ケニアの西側に位置する内陸国で、国土面積は24万1550平方キロメートルと、英国よりやや狭い。アフリカ最大の湖であるビクトリア湖をはじめとする湖沼が数多く存在し、世界最長河川のナイル川も国内を流れているので、実際に人間が暮らすことのできる土地は、これよりもさらに狭い。
 ウガンダを訪れるのは2004年以来、実に11年ぶりだったが、その変化に驚いた。過去10年の経済成長によって、首都カンパラに立つビルも、携帯電話の看板も、街を走る車も飛躍的に増加していた。だが、何より印象的だったのは、人の多さだった。11年前と比べて何よりも増えたのはヒト、というのが最も強く感じたことであった。

 私たち日本人は、アフリカ大陸の国と言うと、広大な敷地に人がまばらに暮らしている様子を思い浮かべてきた。しかし今、アフリカでは、私たちがアフリカに対して抱いている一般的な印象とは真逆の事態が起きている。人口爆発である。筆者が訪れたウガンダは、この人口爆発の最前線とも言える国だ。

21世紀終盤まで続く「人口ボーナス期」

 国連は7月29日、2012年の前回公表以来3年ぶりに「世界人口予測」を公表した。アフリカの人口爆発をウガンダで目撃してきたばかりの筆者は、公表後の数日間、無味乾燥な数値が羅列された表を、朝から晩まで眺めていた。

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執筆者プロフィール
白戸圭一
白戸圭一 三井物産戦略研究所国際情報部 中東・アフリカ室主席研究員。京都大学大学院客員准教授。1970年埼玉県生れ。95年立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。同年毎日新聞社入社。鹿児島支局、福岡総局、外信部を経て、2004年から08年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に2014年3月末で退社。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞)、共著に『新生南アフリカと日本』『南アフリカと民主化』(ともに勁草書房)など。
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