政府が、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加する自衛隊に対し、安全保障関連法に基づく「新任務」――いわゆる「駆け付け警護」を付与した実施計画の変更を閣議決定したのは、昨年11月15日のことだった。
これに際し政府は同日、内閣官房・内閣府・外務省・防衛省の連名で「新任務付与に関する基本的な考え方」という文書(以下「考え方」と呼ぶ)を発表している。これには南スーダンPKOの参加目的と役割、新任務付与の理由などがまとめられているが、コンパクトすぎてやや舌足らずの感もある。そこでまず、この文書を読み解くところから、「駆け付け警護」について考えてみたい。
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