インテリジェンス・ナウ
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米「6情報機関」が「防諜」で大捜査中:ロシアの米大統領選介入問題

春名幹男
執筆者:春名幹男 2017年1月30日
カテゴリ: 国際 政治 社会
エリア: 北米 ロシア
就任翌日、CIA本部を訪問して「俺が最高司令官」とばかりに演説をぶち上げたが (c)EPA=時事

 ロシア情報機関がトランプ氏に対する「ハニートラップ」などの秘密工作を仕掛けていたとする、とんでもない情報。実は、ロシアの工作は広範かつ根が深い。これに対して、米国の6情報機関は現在も、合同で捜査を継続していることが分かった。
 この情報は、英秘密情報局(MI6)元ロシア部長クリストファー・スティール氏(52)が昨年の米大統領選挙中に共和党関係者らの依頼を受け、ロシア関係者から調査して得た情報を基に35ページの報告書にまとめた。
 CNNテレビによると、その2ページの抜粋は1月6日、国家情報長官(DNI)室が発表した「米大統領選におけるロシアの活動と意図に関する評価バックグラウンド」と題する報告書の機密版の付属文書としてトランプ氏にも手渡された。
 スティール報告は、情報サイト「バズフィード」がスクープしたが、日本のメディアなどは「真偽不明」などと控え目に報道。
 だが、英BBC放送ワシントン支局は徹底取材で、「トラップ」の現場であるモスクワのリッツカールトン・ホテルなどで撮影したビデオの存在を確認、撮影日を2013年11月と突き止め、米中央情報局(CIA)も信頼できると確信している、として報道した。ただ、スティール氏自身は身の危険を感じて、イングランド南東部の自宅から姿を消したと伝えられている。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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