「ミャンマー」と「文革」:元「緬共戦士」の回想で再考する習近平の「熱帯への進軍」

樋泉克夫
執筆者:樋泉克夫 2017年3月22日
中国の権力体制の変遷とともに東南アジア諸国との関係にも変化が(C)時事

 

 かつて東南アジアの国々では、親北京の共産党組織が華々しい活動を展開していた。毛沢東の時代、北京からの物心両面にわたる手厚い支援を受けた彼らはジャングルに潜み、反政府武装闘争に明け暮れていた。もちろん北京からの厳格な指示に従って。だが中国が毛沢東思想を捨て改革・開放へと路線転換を図るや、彼らへの支援は先細りする。北京にとって彼らは“厄介者”となっていったのだ。支援のバルブは締められ、活動は停止を余儀なくされ、政治勢力としては雲散霧消してしまった。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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