「ミャンマー」と「文革」:元「緬共戦士」の回想で再考する習近平の「熱帯への進軍」
かつて東南アジアの国々では、親北京の共産党組織が華々しい活動を展開していた。毛沢東の時代、北京からの物心両面にわたる手厚い支援を受けた彼らはジャングルに潜み、反政府武装闘争に明け暮れていた。もちろん北京からの厳格な指示に従って。だが中国が毛沢東思想を捨て改革・開放へと路線転換を図るや、彼らへの支援は先細りする。北京にとって彼らは“厄介者”となっていったのだ。支援のバルブは締められ、活動は停止を余儀なくされ、政治勢力としては雲散霧消してしまった。
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