ヨーロピアン・ラプソディ
ヨーロピアン・ラプソディ(6)

「難民」が「他人事ではない」歴史を持つ国々:「カタルーニャ」「ドイツ」の場合

大野ゆり子
執筆者:大野ゆり子 2017年4月4日
エリア: ヨーロッパ 中東
ドイツで行われていた写真コンクールMenschen-Bei uns. Neben uns. Mit unsで3位に入賞した「シリア難民の女の子」(追放された希望シリーズより)(Hoepfner Stiftung提供)(C) Nurith Wagner-Strauss

 

 テロのニュースで移民、難民への反感がつのり、極右が台頭という事実がある一方、私が現在滞在しているバルセロナでは今年2月、難民に共感して、スペイン政府に積極的な受け入れを求めるヨーロッパ最大規模のデモがあった。参加者は主催側発表によると約50万人、バルセロナ警察発表でも16万人。その1週間前にはカタルーニャ出身のアーティストたち50人が集まり、「僕らの家は彼らの家」というスローガンで、難民受け入れ支持を表明するコンサートがオリンピック競技場で開かれ、観客1万5000人を動員した。スペイン政府は欧州連合(EU)から、2年以内に1万5000人の難民を受け入れるように割り当てられているが、報道によると難民認定が下りたのは516人だけ。そんなスペイン政府の対応を不満として、カタルーニャ州だけでも積極的な難民受け入れをしようというのが、今回のアピールの趣旨だった。

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執筆者プロフィール
大野ゆり子 エッセイスト。上智大学卒業。独カールスルーエ大学で修士号取得(美術史、ドイツ現代史)。読売新聞記者、新潮社編集者として「フォーサイト」創刊に立ち会ったのち、指揮者大野和士氏と結婚。クロアチア、イタリア、ドイツ、ベルギー、フランスの各国で生活し、現在、ブリュッセルとバルセロナに拠点を置く。
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