饗宴外交の舞台裏 (231)

世界が注目「トランプ大統領」が招く「国賓第1号」は誰か

1994年6月13日、クリントン政権で招かれた「国賓第1号」は天皇陛下だった(C)時事

 

 トランプ米大統領が最初に招く国賓はどこの国になるのだろう。大統領本人は核をめぐる北朝鮮との‟舌戦“や、オバマケア(医療保険制度改革)改廃の頓挫などでそれどころではないようだが、全世界に目配りする米外交に停滞は許されない。ホワイトハウス内で検討が始まっているはず。どの国が国賓第1号になるか予想してみよう。

クリントンは「今上天皇」

 歴代の米大統領は就任後、まず政権基盤を固め、内政に注力し、一段落した後に国賓を招くという段取りを踏む。トランプ大統領になって7カ月。国賓訪問は実施の2~3カ月前に発表されるから、そろそろ国賓第1号についての観測が出てきてもおかしくない。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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