「北朝鮮」を叩き潰したい米国に「正当性作為」のシナリオはあるか

林吉永
執筆者:林吉永 2017年8月30日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
トランプ大統領は「北朝鮮攻撃」に「正当性」を見出せるか (C)AFP=時事

 

 極論と思われるかもしれないが、あり得ぬことではないだけに、警鐘の意味も込めて敢えて記したい。

 北朝鮮最高指導者金正恩(キム・ジョンウン)は、弾道ミサイルの発射目標をグアムに設定したと公言し、対米挑発をエスカレートさせている。8月29日早朝には、わが国の北海道上空を通過し、北太平洋上に落下するミサイルも発射した。こうした状況下、米国は、座して自国への「ミサイル発射」を待つわけがなく、軍事力を行使して北朝鮮を叩く機もうかがっているはずだ。そのために米国は、中国、ロシアが反対しても軍事力を行使できる正当性の確保に腐心していると思われる。対話の姿勢は軍事力の担保を得てこそ強みを増す。

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執筆者プロフィール
林吉永 はやし・よしなが NPO国際地政学研究所理事、軍事史学者。1942年神奈川県生れ。65年防衛大卒、米国空軍大学留学、航空幕僚監部総務課長などを経て、航空自衛隊北部航空警戒管制団司令、第7航空団司令、幹部候補生学校長を歴任、退官後2007年まで防衛研究所戦史部長。日本戦略研究フォーラム常務理事を経て、2011年9月国際地政学研究所を発起設立。政府調査業務の執筆編集、シンポジウムの企画運営、海外研究所との協同セミナーの企画運営などを行っている。
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