「北朝鮮」を叩き潰したい米国に「正当性作為」のシナリオはあるか

トランプ大統領は「北朝鮮攻撃」に「正当性」を見出せるか (C)AFP=時事
極論と思われるかもしれないが、あり得ぬことではないだけに、警鐘の意味も込めて敢えて記したい。
北朝鮮最高指導者金正恩(キム・ジョンウン)は、弾道ミサイルの発射目標をグアムに設定したと公言し、対米挑発をエスカレートさせている。8月29日早朝には、わが国の北海道上空を通過し、北太平洋上に落下するミサイルも発射した。こうした状況下、米国は、座して自国への「ミサイル発射」を待つわけがなく、軍事力を行使して北朝鮮を叩く機もうかがっているはずだ。そのために米国は、中国、ロシアが反対しても軍事力を行使できる正当性の確保に腐心していると思われる。対話の姿勢は軍事力の担保を得てこそ強みを増す。

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