ドイツ「大連立」の鍵となる「中道右派の右」とは何か

執筆者:花田吉隆 2017年12月6日
エリア: ヨーロッパ
ようやく大連立の協議に入ったが、メルケル首相は「さらに左」を目指すという(C)AFP=時事

 

 今回は、「中道右派の右」ということについて考えてみたい。

 前稿(「『大統領』登場で急展開見せるドイツ『大連立』交渉」2017年11月28日)で、ドイツの自由民主党(FDP)クリスティアン・リントナー党首が、オーストリア国民党のセバスティアン・クルツ党首やフランスのエマニュエル・マクロン大統領の後を追い、「中道右派の右」を票田として見定めているとの見方を紹介した。アンゲラ・メルケル首相率いるキリスト教民主社会同盟(CDU/CSU)は、元々は中道右派なのだが、メルケル政権になり左寄りの姿勢を強めてきた。これに不満を持ちつつも、極右は主張が過激すぎてついていけない、という有権者をターゲットにしていこうというもので、これも元々中道右派のFDPを更に右寄りに持っていくということである。

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執筆者プロフィール
花田吉隆 元防衛大学校教授。1977年東京大学法学部卒業。同年外務省入省。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授などを歴任。
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