『亜洲週刊』美女写真で感じた「文化摩擦」考察の必要性

樋泉克夫
執筆者:樋泉克夫 2017年12月26日
カテゴリ: 国際 政治 社会
何とも不思議な印象を抱かせる美女写真だが……(『亜洲週刊』2017年12月10日号より、筆者提供)

 

 香港で発行されている中文(中国語)週刊誌『亜洲週刊』(2017年12月10日号)の特集記事「ヴェトナム花嫁の中華伝奇 台湾海峡両岸とマレーシアを心で結ぶ」の中の1枚のカット写真を目にした時、どことはいえないが、不思議な思いがした。

 和室である。畳の上に置かれたテーブルに腰を掛け、ニッコリと口元をほころばせる若い女性。キリッと引かれた眉、正面を見据える大きな黒い瞳、ふくよかな頬を包むように肩まで垂れる艶やかな黒髪。胸一面と袖口と裾に描かれた派手な花模様が、アオザイの白さを一段と引き立てている。腰の辺りから裾に向かうスリットの直線が女性らしい体の曲線を際立たせ、柔和ながら凛とした雰囲気から、たおやかさも伝わってくる。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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