「フジモリ恩赦」で複雑に絡み合うペルー「対立の構図」

遅野井茂雄
執筆者:遅野井茂雄 2018年1月18日
エリア: 中南米 日本
隠然たる影響力を持ち続けるフジモリ元大統領(C)AFP=時事

 

 2017年のクリスマスイブ12月24日に発表されたアルベルト・フジモリ元大統領に恩赦を認める大統領決定が、ペルー政治を揺るがしている。

 人権侵害や汚職などの罪で25年の刑に服していたフジモリ元大統領の病状の悪化が伝えられる中、議会で絶対多数を占めるフジモリ派による不信任決議で閣僚の辞任が相次ぐなど、政権運営に苦慮していた超少数派のクチンスキ政権(与党は130議席中18議席)にとって、元大統領への恩赦はフジモリ派との関係構築からして切り札とも言え、大統領自ら、恩赦を検討すべき時期だと公言していた。

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執筆者プロフィール
遅野井茂雄 筑波大学大学院教授、人文社会系長。1952年松本市生れ。東京外国語大学卒。筑波大学大学院修士課程修了後、アジア経済研究所入所。ペルー問題研究所客員研究員、在ペルー日本国大使館1等書記官、アジア経済研究所主任調査研究員、南山大学教授を経て、2003年より現職。専門はラテンアメリカ政治・国際関係。主著に『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実像』(編著)。
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