
隠然たる影響力を持ち続けるフジモリ元大統領(C)AFP=時事
2017年のクリスマスイブ12月24日に発表されたアルベルト・フジモリ元大統領に恩赦を認める大統領決定が、ペルー政治を揺るがしている。
人権侵害や汚職などの罪で25年の刑に服していたフジモリ元大統領の病状の悪化が伝えられる中、議会で絶対多数を占めるフジモリ派による不信任決議で閣僚の辞任が相次ぐなど、政権運営に苦慮していた超少数派のクチンスキ政権(与党は130議席中18議席)にとって、元大統領への恩赦はフジモリ派との関係構築からして切り札とも言え、大統領自ら、恩赦を検討すべき時期だと公言していた。

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