バイデン「民主主義サミット」に招待された「中南米25カ国」の意味

執筆者:遅野井茂雄 2021年12月21日
タグ: バイデン
エリア: 北米 中南米
バイデン政権の指導力回復が求められる(C)EPA=時事
中南米から「民主主義サミット」に招待されたのは25カ国。足場の米州で進出が著しい中国に対する牽制の狙いがあるが、左派政権の誕生が相次ぐ米州で、民主制度が曲がりなりにも機能していることの意味は大きい。

 

招待されなかった8カ国

 権威主義ないし独裁体制などを理由に招待されなかったのは、キューバ、ベネズエラ、ニカラグア、ボリビア、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、ハイチの8カ国だ。

 共産党一党独裁体制を堅持するキューバは、今年7月には革命後最大の抗議デモが起き、反政府のデモ自体を犯罪として許さない抑圧体制であるという点を再認識させた。

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権は、公正な大統領選の実施を求める米州機構(OAS)やリマグループなど地域の圧力に抗し、20年末の議会選挙を強行突破して独裁体制を固めた。

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カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
遅野井茂雄 筑波大学名誉教授。1952年松本市生れ。東京外国語大学卒。筑波大学大学院修士課程修了後、アジア経済研究所入所。ペルー問題研究所客員研究員、在ペルー日本国大使館1等書記官、アジア経済研究所主任調査研究員、南山大学教授を経て、2003年より筑波大学大学院教授、人文社会系長、2018年4月より現職。専門はラテンアメリカ政治・国際関係。主著に『試練のフジモリ大統領―現代ペルー危機をどう捉えるか』(日本放送出版協会、共著)、『現代ペルーとフジモリ政権 (アジアを見る眼)』(アジア経済研究所)、『ラテンアメリカ世界を生きる』(新評論、共著)、『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実像』(アジア経済研究所、編著)、『現代アンデス諸国の政治変動』(明石書店、共著)など。
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