
食品配布に並ぶベネズエラ移民(C)EPA=時事
2016年10月のベネズエラ危機以降、増え続けている移民・難民の数は、2021年2月5日現在で548万人に上り、その規模はシリア難民に次ぐ。最大の受け入れ国である陸続きのコロンビアには、2020年末時点で173万人が暮らしている。
しかし、その一方で、海を隔てて15キロの距離に位置する島国、トリニダード・トバゴ(以下、TT)にもベネズエラ人が大挙して押し寄せている事実を知る人は少ない。
2020年末までにTTで難民申請した約2万人のうち85.9%はベネズエラ人であった。また、2020年9月末現在で難民認定を受けたベネズエラ人は2514人に上る。

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