「平昌五輪」前夜の「米韓」緊迫(上)「駐韓大使人事白紙」と「鼻血作戦」の因果関係

平井久志
執筆者:平井久志 2018年2月8日
エリア: 北米 朝鮮半島
ビクター・チャ氏(写真)の駐韓米大使起用が白紙になり、大使不在はさらに続く (C)EPA=時事

 

『ワシントン・ポスト』は1月30日、米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長でジョージタウン大学教授のビクター・チャ氏を駐韓米国大使に起用する人事が白紙化されたと報じた。『ロイター通信』も同日、同様の報道を行った。米国の駐韓大使はオバマ政権で任命されたマーク・リッパート大使が昨年1月に離任して以来、空席が続いている。米国政府はチャ氏を大使に内定し、昨年12月に韓国政府に対してアグレマン(任命同意)を求めた。韓国政府は直ちに承認手続きを行い、米国側に通告した。相手国のアグレマンまで得た人物の起用が取り消されるのは極めて異例の事態だ。この人事白紙化から見えてきた米韓関係と、朝鮮半島危機の現状などを探った。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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