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CIA長官「極秘訪朝」の裏に韓国系情報要員:「米韓協力」は日本の誤算

ポンペオCIA長官(右)と金正恩党委員長――何が話し合われたのか[AFP PHOTO/KCNA VIA KNS](C)AFP-=時事

 

 マイク・ポンペオ米中央情報局(CIA)長官がドナルド・トランプ米大統領の特使として北朝鮮を極秘訪問、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談していたことが明らかになった。

 トランプ大統領と金正恩委員長の首脳会談に向けた準備協議が目的だが、この外交は47年前のキッシンジャー訪中を彷彿とさせる。

 あの時も日本は置いてきぼりだった。中国の国連加盟反対で日米は共同歩調をとっていたはずなのに、突然の米中接触。日本側への事前連絡は発表直前のことだった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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