岩瀬昇のエネルギー通信 (288)

大手破綻続く米シェール業界「大立者」またも「大放言」の真意

執筆者:岩瀬昇 2020年7月1日
どちらが勝っても「環境エネルギー政策」には大影響が(C)AFP=時事
 

 先日、都内某所で、

「『バイデン大統領』が誕生すると、米国の環境エネルギー政策は大きく変化するだろう」

 と申し上げた。

 なぜなら、民主党大統領候補指名が確実視されている前副大統領ジョー・バイデンは中道派だが、現職のドナルド・トランプ大統領と闘うためには党として一丸になる必要があり、そのためには左派の主張をも取り込まなければならないと目されているからだ。

 左派の代表格である上院議員バーニー・サンダースは、予備選を戦っているとき、

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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