ペルーでは2000年にアルベルト・フジモリが失脚した後、憲法の規定通り5年ごとに大統領選が行われ、幾つかの課題を抱えながらも政治的安定性が評価されていた。しかし、2018年3月にペドロ・クチンスキが弾劾裁判中に辞任した後、規則正しい大統領交代は狂い始め、5年の間に大統領が5回も交代する異例の事態に発展した。そして現在、ペルーは、南米の中で最も政治が不安定化していると評価される。
本稿では、2018年以降の政治混乱を俯瞰した後、2022年12月の大統領罷免、その後の抗議活動、選挙の前倒し議論について詳述する。
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