[ワシントン発/ロイター]アメリカは1月上旬に、2025年に目指していた月への有人飛行を2026年末に延期すると発表。一方で中国は2030年を目標に有人着陸を計画している。有人着陸の前に、両国ともにまずは数個の小型ロボットを送り、月面を調査する予定となっている。政府に後押しされた中国の宇宙計画はすでに、宇宙開発史上初の出来事をいくつも達成している。
アストロボティックの月着陸船には、月面調査のために設計されたNASAの機器7点が搭載されていた。月着陸船は月面に無事の着陸はできない見込みだが、今年中にNASAが資金提供する3つの民間宇宙計画のうちの一つは、アストロボティックの月面着陸再挑戦が含まれる。
NASAはイーロン・マスク氏のSpaceXなど民間企業に大きく頼っており、SpaceXのStarship HLS月面着陸船の利用に際し対価を支払うこととなっている。月探査計画のコストを削減することが狙いだ。最後に行われた有人の月探査計画は、半世紀以上前のアメリカのアポロ計画であり、その際はNASAが使用する宇宙船を全て所有していた。……
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