中国「ジャスミン革命騒ぎ」の虚実

執筆者:ふるまいよしこ 2011年3月14日
タグ: 中国 日本
エリア: アジア

[北京]チュニジアで政権を崩壊させ、エジプトなど中東諸国へと飛び火した「ジャスミン革命」は、フェイスブックやツイッターなどの「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」(SNS)が情報発信に起爆的な役割を演じたことで、別名「SNS革命」とも呼ばれる。しかし、わたしはなによりもこれらの政変によって、日本の社会全体がSNSに「開眼」した、あるいはそれを「見直す」きっかけとなったという意味でも革命的だったと思う。これまではネットで流れる情報には意味がないと思っていた人たちが、中東で起こった現実を目にして、その力をポジティブにもとらえるようになった。特にマスメディアの変化は顕著だ。

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執筆者プロフィール
ふるまいよしこ(ふるまいよしこ)  北九州大学外国語学部中国学科卒。1987年から香港在住。近年は香港と北京を往復しつつ、中国社会の変化をリポートしている。著書に『香港玉手箱』(石風社)、『中国新声代』(集広舎)。個人サイト:http://wanzee.seesaa.net ツイッター:@furumai_yoshiko
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