ハドロサウルス科の恐竜、エドモントサウルスの「ミイラ」を調査するシカゴ大学の古生物学者ポール・セレノ氏 (C)Tyler Keillor/Fossil Lab/Handout via REUTERS
[ワシントン発/ロイター]発見された化石は、アヒルのくちばしのような形の口先で知られるハドロサウルス科の恐竜「エドモントサウルス」のもの。恐竜時代の最末期にあたる約6600万年前の個体で、1体は体長約12.2メートルの若い成体、もう1体はその半分ほどの大きさである2歳の幼体だった。死後に堆積した0.025センチほどの薄い粘土層によって、皮膚の表面の輪郭が保存された。
動物の軟組織が化石として残ることはほとんどなく、恐竜や他の絶滅した動物の外形を再現することは難しい。しかし、この2体では広範囲にわたって皮膚表面の塊が保存されており、これまでで最も完全な形で大型恐竜の姿が再現された。
「エドモントサウルスの全体像が初めて見えた。外見に関して確信を持てる」と、研究を主導したシカゴ大学の古生物学者ポール・セレノ氏は述べた。
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