この桁外れの憤怒は、どこから湧いてきて、本当はどこに向けられたものなのだろう。
地震・津波から4日目、2011年3月14日夜から、福島第1原発で持ち上がった「全員撤退」騒動をめぐる、調書での吉田昌郎所長(当時、昨年7月死去)の発言は、驚くほど直截で激しい。
かいつまんで紹介する。
質問者「撤退という言葉を使いましたか」
吉田所長「使わないです。撤退みたいな言葉は、菅が言ったのか、誰が言ったか知りませんけれども、そんな言葉使うわけないんですよ」
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