クリミアへの旅(7・最終回)「ウクライナワイン」の行く末

 プーシキンが愛した保養地グルズフ。まさに絶景(筆者撮影、以下同)
プーシキンが愛した保養地グルズフ。まさに絶景(筆者撮影、以下同)

 6月に訪れたウクライナ・クリミア半島の実情を、6回にわたって報告してきた。いよいよ最終回である。これまでは主に、自治州都シンフェロポリ周辺と首都キエフでの取材をもとにしてきたが、この時足を延ばした半島南部ヤルタの姿を紹介したい。

 

「2度と行くものか」

 プーシキンやチェーホフが描く通り、ロシア人にとってクリミア半島はあこがれの保養地だった。筆者がロシアで会った人々の多くも、かの地の素晴らしさを称賛した。さぞかし風光明媚なところなのだろう、と期待してシンフェロポリに降り立ったら、何てことのない普通の街だ。ロシア人の趣味はわからないと首をひねりつつ、車でヤルタに向かい、海辺に近い峠を越えて納得した。確かに絶景である。一生のうち1度ぐらい見ておいても損はない。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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