北朝鮮が予告通り、人工衛星と称して発射した弾道ミサイル、テポドン2号改良型の開発・製造経費は推定3億ドル。コメなら100万トンに相当し、韓国当局者は「北朝鮮の1年間の食糧難を解消できる分量」と指摘した。 金正日労働党総書記も先軍政治の矛盾は認識しているらしい。労働新聞によれば、総書記は「衛星発射成功を誇りに思う」としながら、「その分の予算を国民のためにつぎ込めず心苦しく思う。それでも人民は理解してくれるだろう」と述べ、涙を流したという。 韓国や米国のラジオ放送は、「発射失敗」を繰り返し放送しており、失敗だったことはいずれ口コミで社会に広がるだろう。発射強行には北の弱さも読み取れる。
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