セブン&アイHD根深い内憂外患で注目される「創業家の再降臨」

IN-DEPTH【ニュースの深層】

2022年2月17日
バリューアクト・キャピタルの提議は、事実上、井阪隆一社長の「不信任」だ(写真は2019年4月) ⓒ時事
不誠実ともとれる対応に痺れを切らすモノ言う株主、大混乱のDX。実は既定路線だった「そごう・西武」売却だけでは、セブン&アイHDの迷走は止まらない。

 グループ売上高、連結決算の利益で共に日本最大の流通グループ、セブン&アイ・ホールディングス(HD)に、今ふさわしい言葉は「内憂外患」に違いない。

 昨年秋にグループ内に激震が走った、ラストワンマイル戦略の構築を急いだDX(デジタルトランスフォーメーション)部門の大混乱が内憂。外患はアクティビスト(モノ言う株主)から、不採算事業の切り離しなどを突きつけられていること。

 対応を誤ればガバナンス(企業統治)欠如の烙印を押されかねず、井阪隆一セブン&アイHD社長(64)の立場も微妙になる。

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カテゴリ: 経済・ビジネス
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