
バリューアクト・キャピタルの提議は、事実上、井阪隆一社長の「不信任」だ(写真は2019年4月) ⓒ時事
グループ売上高、連結決算の利益で共に日本最大の流通グループ、セブン&アイ・ホールディングス(HD)に、今ふさわしい言葉は「内憂外患」に違いない。
昨年秋にグループ内に激震が走った、ラストワンマイル戦略の構築を急いだDX(デジタルトランスフォーメーション)部門の大混乱が内憂。外患はアクティビスト(モノ言う株主)から、不採算事業の切り離しなどを突きつけられていること。
対応を誤ればガバナンス(企業統治)欠如の烙印を押されかねず、井阪隆一セブン&アイHD社長(64)の立場も微妙になる。

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