憲政史上初の野党抜きの施政方針演説で幕を開けた国会だが、予算委員会論戦の目玉が、古川俊隆首相政務担当秘書官のNTTドコモ株疑惑というのもお寒い限りだ。しかも攻撃する民主党のネタ元は週刊誌の記事で、九八年十月にも民主党は同じ質問をしたというのでは寒さも極まれり、だ。 疑惑をざっと説明すると、二十数年前、群馬県で設立されたポケベル会社の社長から依頼されて株を古川秘書が購入。やがてその会社がNTTドコモに吸収されたため、現在の時価総額で二十億円を超えるNTTドコモ株を保有することになった。しかし株の譲渡証明書などがないことから、騙し取られたものだと社長側が訴えた、という内容。

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