証券取引所再編の動きが強まってきた。「投資家や企業から見れば、ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスなど新興市場に大差はない。市場間競争により一本化されるのが望ましい」――。十月九日に開かれた金融審議会第一部会「取引所のあり方に関するワーキング・グループ」(座長・池尾和人慶大教授)のテーマも再編だった。 二〇〇五年の株式上場を目指す東京証券取引所の次期社長選びが絡み、最近では東京金融先物取引所(金先取引所)と東証の合併というシナリオが浮上している。 東証次期社長をめぐる動きとは次のようなもの。土田正顕社長(元国税庁長官)が株式上場を花道に勇退。その後任に金先取引所理事長を務める斎藤次郎氏(元大蔵次官)が就任する――。

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