「サーベラス騒動」に隠れた西武グループ「深刻な危機」

執筆者:杜耕次 2013年7月3日
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融
エリア: 日本
 株主総会では勝利した後藤社長だが…… (C)時事
株主総会では勝利した後藤社長だが…… (C)時事

 西武ホールディングス(HD)の後藤高志社長(64)が新たな危機に直面している。筆頭株主の米投資ファンド、サーベラスから事実上の「不信任」を突きつけられて臨んだ6月25日の株主総会では、元米副大統領のダン・クエール(66)や元米財務長官のジョン・スノー(73)、元金融庁長官の五味廣文(64)ら8人の取締役選任などを求めたサーベラスの株主提案をすべて否決に持ち込み、安堵したのも束の間、今度は傘下のプリンスホテルで大規模な食材の「誤表示」問題が発覚した。同ホテルは2度にわたって調査結果を公表したが、ウソの表示にだまされた利用客はホテル側の算出で約26万人に達している。

「後藤体制はコーポレート・ガバナンス(企業統治)上の重大な問題を抱えている」――。

 昨年まで緊密なパートナーだったサーベラス幹部のこうした指摘が、一段と真実味を帯びてきている。

 

ありえない“誤り”

 最初に「誤表示」が明らかにされたのは6月17日。プリンスホテルが『ザ・プリンスさくらタワー東京』(東京都港区)、『グランドプリンスホテル高輪』(同)、『グランドプリンスホテル新高輪』(同)、『品川プリンスホテル』(同)の系列4ホテルのルームサービスやレストラン5カ所で提供した計9つのメニューで、

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